2-5【過去問検討】 心裡留保

宅建過去問の心裡留保

【平成19年-問 1】

A所有の甲土地についてのAB間の売買契約に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

(1)Aは甲土地を「1,000万円で売却する」という意思表示を行ったが当該意思表示はAの真意ではなく、Bもその旨を知っていた。この場合、Bが「1,000万円で購入する」という意思表示をすれば、AB間の売買契約は有効に成立する。

肢1 ×

(解説)

(心裡留保)
第93条 意思表示は、表意者がその真意ではないことを知ってしたときであっても、そのためにその効力を妨げられない。ただし、相手方がその意思表示が表意者の真意ではないことを知り、又は知ることができたときは、その意思表示は、無効とする。

AはBに対し、「1,000万円で売却する」という意思表示を行いましたが、当該意思表示は真意でなかったということですので心裡留保に該当し、原則売買契約は有効になります(93条本文)。

しかし、BはAの真意を知っていた(悪意)ので、売買契約は無効となります(93条但書)ので、本問は誤りです。

なお、本問はBがAの真意を知っていますが、AとBは「通謀」(意思連絡)していませんので、通謀虚偽表示(94条)にはなりませんので、ご注意ください。

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